お墓じまいの費用と流れ|「管理が大変」なだけなら、残す方法もあります

「実家のお墓が遠くて、なかなか行けない」
「雑草や汚れが気になるけど、自分では手が回らない」
「子どもに負担をかけたくないから、墓じまいしたほうがいいのかな…」

そんなふうに悩んで「お墓じまい」を調べている方は、年々増えています。

この記事では、お墓じまいの費用と流れを先にお伝えします。そのうえで、「実は管理の負担さえ減れば、お墓は残せる」という選択肢もご紹介します。大阪のお墓清掃代行として、現場でたくさんのお墓を見てきた立場からお話しします。

お墓の写真
目次

お墓じまいとは?

お墓じまいとは、今あるお墓を撤去して更地にし、墓地の管理者へ使用権を返すことです。取り出した遺骨は、別の場所へ移します。この「遺骨を移す手続き」を「改葬(かいそう)」と呼びます。

厚生労働省の統計をもとにした報道では、全国の改葬件数は2024年度に約17万6千件と過去最多でした。約10年前の倍ほどに増えています。お墓じまいは、もう特別なことではなくなっています。

お墓じまいの費用相場

お墓じまいにかかる費用は、お墓の場所や大きさ、遺骨の移し先によって大きく変わります。一般的には30万円〜200万円前後と幅があります。

費用の主な内訳

① 墓石の撤去・解体費用
目安は1㎡あたり10万円〜20万円ほどです。墓石が大きい、外柵(石の囲い)がある、傾斜地にある、重機が入らないといった場合は高くなります。

② 閉眼供養のお布施
遺骨を取り出す前に、僧侶に読経をお願いする「閉眼供養(魂抜き)」のお布施です。3万円~10万円ほどが目安で、金額はお寺や宗派によって違います。

③ 離檀料(寺院墓地の場合)
お寺の墓地にお墓がある場合、お寺との関係を終えるお礼として渡すことがあります。5万円〜20万円ほど、10万円前後と言われることもあります。法律上の支払い義務はありませんが、長年お世話になったお寺ですので、早めに相談しながら決めると円満に進みます。

④ 行政手続きの費用
改葬許可申請に必要な書類の発行手数料などです。ここは比較的少額です。

⑤ 遺骨の移し先の費用
一番差が出るところです。永代供養墓なら30万円〜100万円ほどが目安ですが、合祀(ほかの方と一緒に埋葬)なのか、個別に安置するのかなどで変わります。

お墓じまい費用の内訳

追加費用に注意

見積もりのあとに「運搬費」「特別作業費」などが加わり、思ったより高くなることがあります。必ず見積書の項目を細かく確認し、できれば2〜3社から取りましょう。

お墓じまいの流れ

期間の目安は1〜3ヵ月ですが、お寺との調整や書類の不備で半年以上かかることもあります。お盆やお彼岸は業者が混み合うので、早めの準備がおすすめです。

STEP1:親族と話し合う

一番大事で、一番揉めやすいところです。勝手に進めると、あとで「聞いていない」とトラブルになりかねません。

STEP2:遺骨の移し先を決める

永代供養墓、樹木葬、納骨堂、手元供養など。移し先が決まらないと、次の手続きに進めません。

STEP3:墓地の管理者に相談する

お寺や霊園に、お墓じまいの意向を伝えます。ここで埋蔵証明書(埋葬の事実を証明する書類)をお願いします。

STEP4:改葬許可を申請する

お墓がある市区町村の役所で、改葬許可を申請します。移し先の受入証明書と、埋蔵証明書が必要です。

STEP5:閉眼供養と墓石の撤去

僧侶に閉眼供養をしてもらい、石材店が墓石を撤去して更地に戻します。

STEP6:遺骨を移し、納骨する

新しい場所に遺骨を納めて、完了です。

お墓じまいの流れ

実は、お墓じまいの理由は「管理が難しい」が多い

お墓じまいを考える理由で多いのは、次の2つです。

  • 継ぐ人がいない
  • お墓が遠くて、管理が難しい

このうち2つ目、「管理が難しい」だけが理由なら、お墓じまいをする前に考えてほしいことがあります。

お墓じまいは、一度やると元には戻せません。ご先祖様が眠る場所も、家族の思い出の場所もなくなります。
「負担が減るなら、できれば残したかった」と、あとから思う方もいます。

お墓を残したまま、負担だけ減らす方法

お墓参りに行けない、掃除ができない。その「管理の部分」だけを、プロに任せる方法があります。
それがお墓清掃代行です。

石縁では、大阪のお墓清掃代行として、次のようなことをお手伝いしています。

  • 草むしり、墓石の洗浄、コケ・水垢・サビの除去
  • 清掃前後の写真をご報告(遠方の方も安心)
  • お線香をお供えしてお参り(全プランに含まれます)
  • 年2〜4回の定期的な見守りプラン
大阪市のお墓清掃施工事例

費用を比べてみました

「お墓じまいより安い」と言い切る前に、正直に数字を比べます。

石縁の見守りプランを続けた場合の累計です。

年数年2回(29,800円)年4回(49,800円)
10年約29.8万円約49.8万円
20年約59.6万円約99.6万円
30年約89.4万円約149.4万円

お墓じまいの費用は、全体で30万円~200万円前後と幅があります。
例えば、総額100万円かかる場合、年2回なら30年続けても、年4回でも約20年は、お墓じまいの費用より低く収まります。

一方で、お墓じまいが50万円ほどで済む場合は、年2回でも17年ほどで並びます。お墓じまいは一度きりの出費で終わりますが、清掃代行は続ける限り費用がかかるためです。年数が長くなれば、お墓じまいのほうが安くなる場合もあります。

また、霊園やお寺に払う年間管理費は別にかかります。ここは、お墓を残す場合の負担として見ておいてください。お墓じまいをすれば、管理費もなくなります。

だから大事なのは、金額だけで決めないことです。

お盆とお彼岸の前にきれいにできれば十分という方は年2回、季節ごとにしっかり見てほしい方は年4回がおすすめです。迷ったら、年3回の「安心見守りプラン(39,800円)」が一番選ばれています。必要なときだけなら、単発のクリーニング清掃(22,000円)もあります。

こんな方は、お墓じまいも選択肢です

正直にお伝えします。次のような場合は、お墓じまいや永代供養を前向きに考えてよいと思います。

  • お墓を継ぐ人が、将来的にまったくいない
  • 親族みんなが、墓じまいに納得している
  • 墓地の管理費が、すでに大きな負担になっている

「管理が難しい」だけで、お墓を残したい気持ちがあるなら、まずは清掃代行で様子を見る、という順番もあります。

まとめ

  • お墓じまいの費用は30万〜200万円前後で、流れは1〜3ヵ月が目安
  • 遺骨の移し先や、お寺との関係でも費用は変わる
  • 管理が難しいだけなら、お墓を残して清掃を任せる方法がある
  • 費用は「期間」で逆転するので、10年・20年先まで見て総額で比べる

お墓のことは、急いで決めなくて大丈夫です。「うちの場合はどうしたらいい?」というご相談だけでも、お気軽にどうぞ。大阪のお墓清掃代行石縁が、お墓の状態を見たうえで、正直にご提案します。

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この記事を書いた人

大阪府全域のお墓清掃・墓石クリーニングを専門に行っています。
大切なご先祖様のお墓を心を込めて丁寧にお手入れいたします。

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